会期:2009年10月3日(土)~17日(土)
開場時間:13:00~19:00
火曜日休廊
レセプション:10月3日(土)18:00〜
主催/会場:KABEGIWA(武蔵野美術大学内2号館305教室)
入場無料
協力:青山|目黒
森田浩彰は、1973年生まれ. 2002年に英ゴールドスミスカレッジ大学院を修了し、帰国。 その後も着々と制作、発表を続け、2008年には、個展(青山|目黒、東京)の開催、水戸芸術館における「日常の喜び」展に参加し、近年、注目を集めている若手作家の一人です。 日常にありふれた事物を材料やモチーフに、映像、コラージュ、立体、インスタレーションなど、その表現方法は多岐に渡りますが、その作品には、世界に存在する様々な事象を当たり前に享受する人間の認識に対しての疑いの眼差しが通底しています。森田の初期の作品にエビアンの水がボルヴィックの空のボトルを満たしていく作品があります。 非常に無愛想な外見でありながら、思わず笑いを誘ってしまうこの作品からは、同じ透明な液体であるミネラルウォーターの違いを本当に人は違いとして認識しているのか、ただ、命名されたものを違いと決め込み、安心しているだけではないかという、人の認識に対しての辛辣な疑義と、同時にそんな愚かな人間を暖かく見つめる視点が感じられます。近年、日常品を素材やモチーフの中心に据えて、制作を行う作家が多い中、森田の、硬質なコンセプトとしなやかでユーモアに富んだ外観を共存させる態度と技術は特異にして貴重であると言わねばなりません。本展では、既成の照明を使ったインスタレーションの他、アーティストのスタジオである、KABEGIWAの空間を使った新作を展開します。皆様、お誘い合わせの上、是非とも足をお運び下さい。 宜しくお願い致します。 KABEGIWA 冨井大裕 |